すべての終わりに愛があるなら

 

 


「シン・エヴァンゲリオン劇場版」観てきました。といっても2週間ほど前のお話。

 

なんの話やねん、って感じですがただ書きたいだけです許してください。

 

 

 

 

 

 


実は5ヶ月前はエヴァのエの字も知らない私。今回映画を観るまでに至った流れを順を追って説明すると、

 


鬼滅の刃を観に行ったとき上映前にシンエヴァの特報が流れた。


予告ではなく特報です、あれです。次回予告のBGMをアレンジしたようなあの曲が流れるやつです。あの曲と映像のめっちゃくちゃ暗い感じに惹かれた。

シンジレイアスカが3人でコア化した街を歩くあのワンシーンに異常なほど惹きつけられた。何故か。

 

 

 

 


②なぜ街が真っ赤になっているのか知りたくて質問サイトに投稿した。


一丁前にコア化とか言っちゃってますが、5ヶ月のわたしは何も知らない。何も分からない。ただ何もかも赤く染まった街の鬱々とした重苦しさに妙に惹かれたので、なぜこんなふうに赤くなっているのかだけでも知りたくて某有名質問サイトに投稿してみたところ、なんと。

数人からもらった回答すべて、明確な回答がない。うえに、「多分」「よく分からないけど」「…だと思います」というワードの羅列。中には「エヴァの世界観は…」から始まる長文の回答もあった。

 

え?どういうこと?

回答の節々からエヴァのファンであることは確かなのに。


私はますますエヴァが気になりだした。

だって、観ている人が、ファンが、共通に明確な答えを知らないということだから。

 

 

 

 


③グロいという噂を聞いて、私が耐え得るレベルのものなのかを確かめるため、とりあえず一番グロいと巷で話題の一部だけを視聴する。


旧劇場版「Air/まごころを君に

厳密にはAirのラストシーンになるんですかね。アスカVS量産型エヴァのあのシーン。見ました。


感想としては、気持ち悪かったです。エグいです。


ストーリーの流れも何も分からないのでとりあえず無の状態で見ましたが、確かに気分の良いものではない。だけど目を背けてしまうほどではなかったのでここはクリアしました。

 

 

 

 


④いざ視聴。しかし種類ありすぎて分からない。


???調べてみたはいいものの、どうやらエヴァンゲリオンには◯◯版というものがいくつかあるらしく、何が何だか分からない。YouTubeで丁寧に教えてくれる人がいたので、それに従いアニメ版(新世紀エヴァンゲリオン)→旧劇場版(Air/まごころを君に)→新劇場版(の順番で観ることに。

 

 

 

 

 

 

 


そして調べるうちに知ったこと。

どうやらわたしが観たあの特報「シン・エヴァンゲリオン劇場版」はファンにとって待望の新作らしい。前作から8年経っているらしい。

 


8年………?

我、高校生。

 


そんな、もう、本当に。待望だろうなあ…(?)

とりあえずそんな素晴らしい瞬間に私も立ち合いたい!映画館でシン観たい!!!


となり、特報を初めて観た10月に決意した私は、日々の自由時間ほぼすべてを割いてエヴァを見始めた。

 

 

 

 


アニメ版、そして旧劇場版を見終わった私。

鬱になるかと思った。唖然茫然。ほんとうに。


アニメも途中までは単純な心で楽しめた。

アスカが病むあたりからわたしも病んだ。アスカに感情移入したわけではなく、ストーリーへの理解が追いつかなくて病んだ。何が理解できていないのかすら分からなくなったので手の施しようがなかった。


極め付けに25話と26話。なにひとつ分からなかった。明確に覚えているのは「おめでとう」くらい。


でもどうやら、観た人のほとんどが同じだったらしいので安心した。


そして旧劇場版に縋った。

きっとこれで私はエヴァを理解できるはず!と思った。

 

 

 


………分からんかった。


グロ耐性を確かめるために観たアスカVS量産型のシーンが来たとき、あー例のやつだ!とはなった。一応。


でも。


量産型に対してアスカが「完成していたの…?」というシーンや「ロンギヌスの槍!?」と言って驚くシーンなどなど。

その場面の理解度が、エヴァを何も知らないまま観たあの時と全く同じだった。笑っちゃうレベルで意味不明。


あれ、おかしいな。私アニメ版全部みたよな?飛ばしてないよな?とリアルに心配になった。

どっか飛ばしちゃってなきゃ説明つかないよ。それぐらい訳分からんことが起こってるのに視聴者が全部知ってる体で話が進んでる………。というパニック。


極め付けは人類補完計画発動シーン。

愉快で明るいBGMに組み合わせるにはあまりにも異質なシーンの数々。


量産型の顔が綾波になって、そいつらがロンギヌスの槍らしきものを自分のコアにぶっ刺してるシーンからその前後にかけて、本当に気持ち悪かった。リアルに吐きそうになった。


画が気持ち悪いというわけではなく、何もかもが意味不明すぎて気持ち悪かった。

人生でこんな経験をしたのは初めてだった。

自分自身が病んでるときに観なくてよかった、と心から思った。


正直、エヴァを観たことを若干後悔し始めていた。


いやでも!!!まだ!まだ残ってる!!!

新劇場版は大丈夫かもしれない!!!

エヴァVS使徒の戦闘シーンはかっこよくて大好きだし!シンジくん好きだし!大丈夫!今度こそ。と思った。

 

 

 


新劇場版「序」「破」「Q」一気見した。


アニメ版が記憶に新しいので、序は大まかなストーリーは変わらないなあと思い終了。破はアニメ版と比較するといろいろ変化があった。しんどいところもあったけどラストはすごく胸を打つ展開だった。シンジくんがあまりにもかっこよかったので驚いた。感涙に咽ぶ思いだった。

 

 

そして「Q」


いや、分かってた。

そもそもエヴァを見始める前にいろいろと調べたときに分かってはいた。どうやらQは難解らしいと。

分かってはいたものの、その難解さは想像を超えた。難解というか、難解にいたるまでになれない。(?)


そもそも、破のラストに流れたQの予告のシーンが一瞬もなかった。え、こんなことあるの???という心の声。


何が何だか分からない状況がずっと続いていた。

アニメ版と同じく、カヲルくんの言ってることが1ミリも理解できない。そんな気持ちをシンジが代弁してくれた。


「何を言ってるの、カヲルくん!!!」

 

そうしてカヲルくんはDSSチョーカーによりお亡くなりになるのですが、ここは普通にしんどかったです。何もかも変わってしまった絶望的な状況下で出会い、シンジくんが心を取り戻すきっかけになったカヲルくんが。目の前で死んでいく。声優さんの素晴らしさを感じて鳥肌と涙でした。


だけど。

いや、いいんだけど。


結局ちんぷんかんぷんなんですね。

大まかに理解できているかすら分からない。

分かっているのかどうかが分からない。そんな状況。


私は某質問サイトに投稿した自分の質問、それに対する回答をもう一度読み返した。


………なるほど。そりゃそうだ。

 

 

 


時が流れていくうちに予告(主題歌)がUPされる。

自分でもびっくり、異常なくらい毎日再生した。

エヴァが面白かったか、気に入ったかと聞かれると即答しづらいレベルなのに。

そもそも主題歌が神がかっている。そして予告映像とのマッチ具合、そこから感じられる雰囲気がたまらなく好きで、取り憑かれたように再生していました。


ああこれは、わたし、やっぱり映画館へ行くべきだ。

 

 

 

 

 

そして現在。シンを観終わった私。


エヴァが大好きになりました。


とにかく映像がずっっっと綺麗で、綺麗すぎて、2時間半ずっと鳥肌たってました。リアルに。


ネタバレせずに感想を書くのってすごく難しいんですが、本当に胸を打たれるシーンがたくさんあって、何度も何度もハンカチで目元を拭う始末。


頭の中も胸もいっぱい、とにかく感情過多でどこ向かってどうやってアウトプットしたらいいのか分からない。そんな心境。


半年前にエヴァに出会った私ですらこうなんだから、

アニメ版からのファン、シンエヴァの公開を長年待っていたファンの人たちはどれほどの感情を与えられたんでしょうか。想像するだけで身震い。

 

 

ここまで言っておいてアレですが、これまた映画の内容きっちり理解できてないんですね。

既にいろんな考察動画を漁ったりしていますが、その考察すら難解で頭に入りません。

 

 

 

ん?なにこのシーン。

えっちょっと待ってもう1回言って?

まってこれなに?

え?結局どうなったの?

 


上映中何度も思いました。

 

 

 

でももう1回観に行きたい。かならず。

その前に序破Qを振り返っとこうかな。

いやでもアニメと旧劇もみたほうがいいな絶対。ってシーンたくさんあったな。

 

 

 

 


エヴァ最高!!!!!なんだよなあ………

 

 

 

 


踏み出してよかった。

エヴァを観るという選択をしてよかった。

もっとはやく出会いたかった。

 


これを読んでいるのはどんな人なのか、

そもそも誰一人読んでいないかもしれないけれど、

 


私はこれからもずっとエヴァを愛することをここに誓います。

 


きっと一生かかっても「ん???」ってなってるかもしれない。でもそうしたい。そうやって自分なりにいろんなことを考えたい。いろんな人の考え方を知りたい。

 


すばらしい。

 


こんなにもすばらしい作品が生きているこの世はすばらしいです。

 


ありがとう。エヴァンゲリオン

さようなら。すべてのエヴァンゲリオン

 


さようならはまた会うためのおまじないです。